【七夕祭公演】終演のご挨拶・脚本/演出 但野仁美

どうもこんばんは。
出だしに迷った挙句、こんな感じになってしまいました。

今回の「ゾンビなんて信じない」脚本演出を務めさせていただきました但野仁美です。但野って上京してからよくたんのって言われるんですけど、ただのって読むんですよ。
まあそんなことは置いておいて。

まずは無事に終演できましたこと、多くの人にお礼申し上げます。ご来場いただいた皆様、ご協力くださった先輩方、無茶振りに対して手を尽くしてくれたスタッフ、最後まで必死についてきてくれた役者たち、本当に本当にありがとうございました。

プロットを出した時から随分話が変わっていったと思います。毎日毎日、自分は演劇の何が好きなんだとか、書くことで何を言いたいんだとか、ぐにゃぐにゃ悩んで、新しく入ってきた一年生とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、一年一緒にやってきたはずの同期ともうまくいかなかったり、こんなに近くにいる人に気持ちを伝えられなくて、お客さんに何が伝えられるんだよ、と憤っていました。
でも今思えば直接言えなくても、日々改稿されていく脚本からとか、稽古場でも私の態度とかそういうものから何か感じとってもらえてたのかなあなんて思ったりもします。いや、なんもわかんねーよって思われてそうですけどね笑

もともとプロットを趣味で書きだめしていたりしたんですけど、人にこうやって自分の作品を見てもらうのは初めてのことでした。しかもそれが私の尊敬している大好きな先輩たちが作り上げてきたEMという場で。作品が人に評価される恐怖とか、プレッシャーとか、普段から大口叩いているので一人で頭をかかえることが多かったです。
決起会なんて、盛り上がるはずの場なのに私が突然泣き出して大暴れして、さぞ驚かせたと思います。皆ごめんね。

いつスタッフや役者たちに見捨てられてもおかしくないような未熟な演出でした。
はちゃめちゃシュールな脚本と演出、これを作品として人に見せられるようにできたのは間違いなくスタッフと役者の力です。ありがたいし、悔しいし、複雑な気持ちです。

私はずっと過去の公演を引きずる奴、だせーなかっこわりーな、と思っていたんですけど。今実家に帰ってきて、味噌汁飲んでじーんときたり、料理するときの塩ひとつまみとかコンビニのソルティライチみて名残惜しくなったり、公演のこといつまでも呟いてる一年みて嬉しくなったり、結局自分も引きずってるなーって感じです。

でもそろそろ次に動き出さないといけなくて、いつまでもこの寂しさとか心地よさに浸っていてはいけませんね。

早いものでもう一週間経つんですね。不思議だなあ。
この一週間、もんもんとしたことだし、そろそろちゃんとこの作品とお別れしたいと思います。

結局今回言いたかったことは、世界はそれを愛と呼ぶんだぜ！的なことだったのだと思います。何言ってんだか。あれですね、ありがとうとかごめんねってもう恥ずかしくてなかなか言えないんだけど、そういうシンプルなものが人間を動かすんじゃね！？原動力なんじゃね！？愛なんじゃね！？みたいな感じです！

調味料無駄遣いしてすみませんでした。
あ〜、書きたいことがいっぱいあったはずなのになあ、今まで自分の思っていることをうまく言えたし、書けた方だったのに、今回の公演を通して下手くそになりました。でも悪いことだとは思ってません！うい！

まとまっていませんが、なんかもう、本当にありがとうございました。自分の作品に多くの人が関わってくれて、見に来てくれて、幸せ者です。
これからもっともっとおもしろいもの作ります。悩むことをやめません。

自分のスタートとして「ゾンビなんて信じない」が上演できてよかったです。

それでは、ちゃんとお別れ言いますか。

最後の時ってしんみりしないで、笑って言おうね。

ばいばい！