脚本・演出を務めさせていただきました、但野仁美です。
秋祭公演「蜘蛛の糸にしがみつけッ!」無事に3ステージ終演いたしました。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。
始まりから色々なことがあった公演でした、まぁ、すんなり終えることのできる稽古なんて中々ないのですが・・・。
今回一番大きく残っている感情としては、仲間と自分の言葉に助けられたな、ということです。
仲間なんて言葉は昔から嫌いで仕方なくて、自分がこんな言葉を使う日はないと思っていたのに、使ってしまいますね。仲間、という言葉を信じてもいいかな、と思えるほど助けられ、支えられました。
大好きな作品だからこそ、本番を迎えてからもああ、ここもっとよくできるのに、このままでこの作品はいいのか、そもそも私のせいで、皆の才能を生かし切れていないんじゃないか、そんな劣等感にまみれたこともありました。
でも、そんな時に「あなたについていくよ」「あなたの作品、好きだよ」と私のことを信じ続けてくれた仲間の言葉がこの舞台を成り立たせてくれました。
また、私自身の内側を絞り出すように書いた脚本だったので、自分で書いた言葉が自分に返ってきて突き刺さることがなんどもあり、初めて舞台裏で胸が苦しくなる経験をしました。
舞台を作って、こんな風に思えるのはとても幸せなことです。
でも、この幸せや、ぐさっとくる気持ちを作り手側だけが感じていてはいけませんよね。
今回悔しい思いもたくさんしました、まだまだやってやる、もっとおもしろいものを作ってやる、と終演直後から燃えています。
次のEMとしての公演は3月、そこでは今回の作品とは比べ物にならないほど面白いものを作って、お客様にも舞台の素晴らしさを伝えられたらな、と思います。
愛すべき座組、そしてキャラクターに囲まれたとても特別な公演が終わってしまったこと、とても悲しいです。でも舞台だけでなく、何事にも終わりは来ます。だかろこそ、今日も目一杯生きて、次の舞台に向かっていこうと思います。これからもミュージカルサークルEMの活躍にご期待ください。
本当に、ありがとうございました!