【2019年度七夕祭公演】終演のご挨拶

2019年度七夕祭公演『Daydream Operetta』は、無事終演いたしました!
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
今後ともミュージカルサークルEMの活動の応援のほど、よろしくお願いいたします。
今回は作・演出の長島朱音より終演の挨拶をさせていただきます。

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先日、ミュージカルサークルEM2019年度七夕祭公演『Daydream Operetta』が無事に終演いたしました。ご来場いただいた皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!作・演出をつとめました、長島朱音です。

当日パンフレットのあいさつでも書かせていただいた、「舞台」が人に与えるポジティブな力。今回はそれを体現するために、観客へ幸せと笑顔を運び、日常を忘れられるような時間を生み出すサーカス団、ストレイナイトを主軸とした物語を描こうと決めました。演出としても、エンターテインメント性の強いパフォーマンスと、その中で動いていくキャラクターたちの物語に音楽が寄り添うといった構想を練り、当日お見せしたようなオペレッタが完成しました。人と人のつながり、運命への抵抗、子どもの純粋さと大人の不器用さ…彼らが生きる世界はわたしたちの現実とかけ離れているようで、本質は同じなのだろうと思います。残酷な世界の中でも、そこに光を見出す力はきっと誰もが持っていると信じながら、彼らを描きました。

「いたずらに時は過ぎて 醒めない夢も醒めちゃうけど 心から望む限り魅せてあげる」
今回のオープニングに使用した歌詞の一部です。どんなに楽しい時間でもいつかは終わりが来るし、わたしたちはそのことを知っています。だからこそ、その夢を見られる時間だけは、目の前の「あなた」が望むままに「非日常」をつくりだす。わたしは、それが舞台やら何かしらのエンターテインメントに関わる者のひとつの使命だと考えています。使命、なんていうとめちゃめちゃ偉そうですけどそんなつもりはなく、ただ少なくとも、わたしがEMという場を借りて毎度苦しんでもがきながらも懲りずに脚本を書き続けている理由は、そこにあるのだと思います。今回それがどこまで実現できたかは、見てくださったみなさんの受け取ったものが全てですが、あの団長のように自分の信念だけは曲げず、これからも挑戦していきたいところです。

ここまで長々と話を続けてしまいましたが、最後に『Daydream Operetta』が日の目を見るにあたって、どんな時でも本気で楽しみながらわたしについてきてくれた役者、無茶振りつづきの演出に自分たちが持つ全ての力を尽くしてくれたスタッフのことも、少しだけ記させてください。稽古時間ではない時もオープニングの歌を口ずさんでいる姿だったり、物語を真剣に考えた上で「こうしたらもっと素敵!」と生まれていくアイディアだったり、その当たり前にあるようでいて当然には存在しない輝きや情熱が、今回の座組にはたくさんありました。初めてながらも思いきり取り組んでくれた1年生、わたしたち現役の代を支えてくださった頼もしい先輩方、そして1年を経て共に力をつけてきた同期と創りあげたこの時間は、とても思い出深いものになりました。
そして、日頃からあつく応援してくださるOB・OGの先輩方、何より本番当日、この物語に会いにきてくださった皆様に、心から感謝しています。
今回受け取った愛やそのほか言い表せない感情たちをひとつ残らず抱きしめて、また新しい舞台づくりに向かっていこうと思います。
本当にありがとうございました!!!

今後とも、ミュージカルサークルEMの活動をよろしくお願いいたします。

作・演出 長島朱音