【EM一年生公演】終演のお知らせ(作・演出 / 小島樹)

みなさま、こんばんは!一年生公演ブログ最後の更新となりました。
先日、ミュージカルサークルEM2016年度一年生公演『まっしろな夜明けまで』が終演いたしました。

ブログの更新ごとに公開していたパズルピースの完成版を公開します⭐️
座組みメンバー以外にもお世話になった先輩方、同期達がいたからこそ、本作品を完成させることができました。本公演に関わってくださった全ての人に感謝を込めて。
作・演出を務めた小島樹より、終演の挨拶をさせていただきます。

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『まっしろな夜明けまで』にご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。
作・演出を務めました、小島樹です。

終演の挨拶ということで、何を書くのか迷ったのですが、少しだけ、個人的な話をさせてください。

自分にとってはどうでもいい人の、心遣いの足りない言動のせいで傷つけられて、心が荒んで、本当は大事にしたい人についあたってしまうことって、悲しいことですが、よくあることだと思います。
そういう荒んだ気持ちになってしまったとき、このお話では死神が現れてくれます。でも、私たちの日常にそんな都合のいいことは起きません。日常は日常のまま続いていくだけです。
自分が何を大事にするべきなのかわかっていても、どうしてもうまくいかない。そうやって立ち止まっているしかできない自分を嫌いになってしまう。こんな気持ちのまま続いていく日常はとても辛く、苦しいものだと思います。
ですが、そういう日常の中にも少なからず心がホッとする瞬間があって、それが自分でも気づかないうちに心の中に積み重なっているはずだと、そういうあたたかさの積み重ねがあれば、「でも、それでも、前を向いていたい」という気持ちが、どんなに時間がかかったとしてもいつか必ず現れるはずだ、そう思ったのがこの話を書くきっかけでした。

この舞台を観てくださった皆様がどのような感想を持たれたかは、それぞれだと思います。でも、皆様の心をほんの少しでもあたためられたなら、幸いです。

このような私の個人的な気持ちを、一つの舞台として形にできたこと、本当に、本当に嬉しく思います。
その機会を与えてくれたEMという場所に、一緒に必死になって舞台を作ってくれた座組のみんなに、それをたくさんたくさん支えてくれた先輩方に、そして、この作品を受け取ってくださったお客様に何よりの感謝を込めて、終演の挨拶とさせていただきます。

小島樹