【3月公演ブログ】終演挨拶 作・演出 三品万麻紗

3月14日はその並びから「円周率の日」なんだそうです。そういえば小学校2年生の頃は余裕で1000ケタ暗唱していたのに、今となっては50ケタくらいしか言えません。。記憶は風化するものですね。
円周率の記憶は風化しても、感動の記憶は忘れない。

おかげさまで『飾るな、磨け。』無事終演いたしました!
今回は脚本・演出を務めた三品万麻紗より終演の挨拶をさせていただきます。

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終演のご挨拶

2016年度ミュージカルサークルEM3月公演『飾るな、磨け。』5ステージ無事に終演いたしました。ご来場してくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!
作・演出を務めた、三品万麻紗です。

私は、舞台本番を終えると、旅館の大浴場で風呂上りにのぼせたおばちゃんのような気分になります。えっと、(もっと詳しくいうと)タオルを抑えて体を隠して浴室に入り込んでいた人間が、体を洗って、いろんな種類の浴槽に浸かってのぼせて、下着と涼しい服だけ羽織って、はぁーあって落ち着いている感じ。あ〜伝わりますかね!!(戻ります)

自分は、どんな舞台を作るんだろう、舞台作りに参加してくれる仲間たちをどう巻き込んでいこうか、どうすれば理想を実現できるんだろう、お客さんが最強に楽しんでくれるのだろうと、毎日ビビりながら泣きじゃくりながら楽しむ事をどうか忘れるな!と心の内で叫びながら稽古や打ち合わせの実験を繰り返して始める舞台作り。ドンドン計画崩壊や綺麗で不満も不足もない器用な舞台作りができなくなっていって、しまいにはやっぱり自分自身をこと細かく削りまくって全裸で勝負をする舞台作り。それを終えると、お客さんにどんなことが届いたのかなぁと妄想を膨らませながら、私は全裸を晒し切って、空っぽの状態になります。

どうせ生きているんなら、楽しく生きたいし、幸せになりたいけど、辛いことと不幸なことがないと楽しいも幸せも感じることはできない。
なんでこう、あ〜幸せになりたいだけなのになぁ。簡単に幸せになれないんですね!!という叫びを共有したくってこの作品を創りました。10代最後の舞台作り、とってもとっても若いなりの不器用全開で創りました。

この作品と出会った皆さんの中で、いまいつかどこかのタイミングで、何か生きる支えになれば、救いになれば、何かに踏み出すきっかけになれば最強に嬉しいです。

改めまして、
2016年度3月公演『飾るな、磨け。』と出会ってくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!!!

三品万麻紗